今冬は降雪の多さから雪害が大変心配されていましたが、幸いなことに、今のところ西北地域において、被害はほとんど確認されていません。
しかし、園地には例年以上の雪が積もっている状態であり、当社管内でも最下枝が雪に埋もれた状態のわい化樹が見受けられます。
今後消雪が進むと、雪に埋もれている最下枝は地面の方へ引っ張られ、折れてしまう可能性があります。そのような折損や裂開に繋がるような要因は、出来る限り早めに取り除くよう努めましょう。
また、すでに野ネズミによる樹幹の食害も確認され始めています。幹の周りの雪を踏み固めたり、殺鼠剤を利用したりするなどして野ネズミの生育しにくい環境をつくり、被害を防止しましょう。
*********************************** 雪害防止には、以下の対策が有効です。 ・雪中の枝先は、早めに抜き上げる。 ・枝が雪中に埋もれている場合は、枝を掘り上げる。 ・剪定によって落とす見込みの枝が雪中に埋もれている場合は、早めに切り取る。 その際は腐らん病防止のため、塗布剤を塗るなどして切り口を保護する。 ・晴天の日を選んで融雪促進剤を散布し、融雪の促進を図る。 ***********************************
幹線農道の除雪も行われ、園地では剪定作業が順調に進んでいます。周辺の雪解けはどんどん進んでおり、当市場内の路面もすっかり雪がなくなりました。天気の良い日が多いため、園地での剪定や小屋の雪下ろし、また自宅での除排雪もはかどっているのではないでしょうか。
しかし、気温の上昇や雨により雪解けが進むこの時期は、屋根や路肩に高く積もった雪が非常に崩れやすい状態となっています。先日も鰺ヶ沢町で雪下ろし中に落雪事故が発生し、残念ながら1名の方が亡くなっています。
剪定や除排雪の際は、落雪や転倒などに注意して、決して無理をすることなく安全に作業を進めましょう。春も間近です。怪我をすることなく、笑顔で冬を乗り切りましょう!