雪害防止に向けて

今冬は降雪の多さから雪害が大変心配されていましたが、幸いなことに、今のところ西北地域において、被害はほとんど確認されていません。

しかし、園地には例年以上の雪が積もっている状態であり、当社管内でも最下枝が雪に埋もれた状態のわい化樹が見受けられます。270307_わい化①

今後消雪が進むと、雪に埋もれている最下枝は地面の方へ引っ張られ、折れてしまう可能性があります。そのような折損や裂開に繋がるような要因は、出来る限り早めに取り除くよう努めましょう。

また、すでに野ネズミによる樹幹の食害も確認され始めています。幹の周りの雪を踏み固めたり、殺鼠剤を利用したりするなどして野ネズミの生育しにくい環境をつくり、被害を防止しましょう。270307_普通台③

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 雪害防止には、以下の対策が有効です。
 ・雪中の枝先は、早めに抜き上げる。
 ・枝が雪中に埋もれている場合は、枝を掘り上げる。
 ・剪定によって落とす見込みの枝が雪中に埋もれている場合は、早めに切り取る。
  その際は腐らん病防止のため、塗布剤を塗るなどして切り口を保護する。
 ・晴天の日を選んで融雪促進剤を散布し、融雪の促進を図る。
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幹線農道の除雪も行われ、園地では剪定作業が順調に進んでいます。周辺の雪解けはどんどん進んでおり、当市場内の路面もすっかり雪がなくなりました。天気の良い日が多いため、園地での剪定や小屋の雪下ろし、また自宅での除排雪もはかどっているのではないでしょうか。

気持ちのいい青空が広がります
気持ちのいい青空が広がります
場内もこの通り!
場内もこの通り!

しかし、気温の上昇や雨により雪解けが進むこの時期は、屋根や路肩に高く積もった雪が非常に崩れやすい状態となっています。先日も鰺ヶ沢町で雪下ろし中に落雪事故が発生し、残念ながら1名の方が亡くなっています。

剪定や除排雪の際は、落雪や転倒などに注意して、決して無理をすることなく安全に作業を進めましょう。春も間近です。怪我をすることなく、笑顔で冬を乗り切りましょう!

現在のりんご園地

平成27年2月27日、西北農林水産部農業普及振興室により、板柳町を含む西北地域7市町のりんご園地で積雪深調査が行われました。その調査により、次のような状況が見られたということです。

・前回調査時(平成27年2月16日)に比べ、30~40㎝程消雪が進んだ              ・積雪深は、前年並みの園地もあれば、前年より40㎝程上回っている園地もある                                                                        ⇒消雪は一様に進んだが、積雪の深さは地域により大きな差がある。

 

次のグラフは、その調査結果を基に作成した、板柳町(高増地区)と鶴田町(妙堂崎地区)のりんご園地の積雪深の推移を表しています。

image-0001 2月16日には105㎝だった積雪も、27日には70㎝にまで減少。高増地区では前年並みの積雪まで減少している。
積雪深2月16日には110㎝だった積雪は、27日には80㎝まで減少。しかし、依然として前年より30㎝多い積雪がある。

どちらも当社管内であり、2月16~27日の間に同じようにおよそ30㎝の消雪があったことがわかります。しかし、積雪の深さを見ると、板柳町は前年並みまで減少した一方、鶴田町は未だ前年を30㎝上回っています。

今冬は12月の早いうちからまとまった降雪があり、その雪の多さに園地では雪害が心配されました。幸いなことに、現時点まで西北地域において雪害はほとんど確認されていませんが、例年に比べて積雪が多い状態は依然として続いています。

【参照:西北農業普及振興室発行「平成26年度西北地域りんご情報(りんご園地積雪等状況)」平成27年2月27日】